15.5cm三連装砲の歴史と艦これでの役割

中口径主砲

艦隊これくしょんに実装された15.5cm三連装砲は、基礎ステータスのバランスが良く、軽巡・重巡問わず幅広い艦娘に装備可能な“中距離火力支援”装備です。歴史上の同径砲をベースにしつつ、ゲーム設計上の独自調整が施されており、改修による強化幅も魅力的です。

大和」の副砲塔の写真 wikiより引用

歴史的背景

ロンドン海軍軍縮条約と155mm砲の必要性

1922年に締結されたロンドン海軍軍縮条約では、軽巡洋艦の主砲口径を6.1インチ(155mm)以下に制限しつつ、船体排水量を8,500トン以下――いわゆる「条約型軽巡」が求められました。この制約の中で、日本海軍は「条約型艦でも重巡の20.3cm砲に匹敵する射程と威力」を実現すべく、155mm口径で長砲身・高初速を追求する必要に迫られました。

60口径三年式15.5cm三連装砲の誕生

こうした背景を受け、1930年(昭和5年)に正式採用されたのが「60口径三年式15.5cm三連装砲」です。砲身長は155mm×60口径で、初速920m/s、最大射程27,400mを実現。小口径ながら重巡の203mm砲に迫る射程を持ち、同口径としては当時世界最長級の性能を誇りました。

配備実績と運用例

  • 条約型軽巡「最上型」や「川内型」に主砲として搭載。
  • 戦艦「大和型」では、主砲45口径46cm三連装砲の副砲として4基12門を装備し、対水上・対空・対舟艇に活用された。
  • さらに支援艦艇や沿岸砲台など、多彩な運用が検討されました。

運用上の課題と後継砲への移行

高初速・長射程を追求した結果、この砲は砲塔装甲が薄く、砲身重量も重いという課題を抱えました。また発射速度は重巡用の203mm砲より劣り、連射持続力にも難点があったため、後に多くの艦で20.3cm連装砲への換装が行われました。

15.5cm三連装砲のスペック一覧

項目内容
装備名15.5cm三連装砲
種別中口径主砲
図鑑No.005
最大搭載数4
改修
基本ステータス(改修前)火力 +7 / 対空 +4 / 命中 +1 / 雷装 – / 対潜 – / 索敵 – / 回避 – / 装甲 –
射程
装備可能艦種軽巡洋艦、重巡洋艦、航巡、戦艦、軽空母、正規空母、水上機母艦、航空戦艦

※ 基本ステータスは2025年6月時点のゲーム内データを参照しています
※ 改修時には火力や命中がさらに上昇します。

ブログランキングに参加しています。
アクセスアップにご協力いただけると幸いです

にほんブログ村 ゲームブログ 艦隊これくしょんへ
にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました