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38.1cm Mk.I連装砲は、イギリス海軍の戦艦「クイーン・エリザベス級」などで採用された大口径の主砲です。この砲は38.1cm(15インチ)の口径を持つ連装砲で、1910年代の造船技術と設計思想の進化の象徴とされています。
技術的には、高い命中精度と射程を重視した設計であり、火力と射程距離のバランスが特徴的です。また、この砲は当時の戦艦同士の戦闘で非常に重要な役割を果たし、第一次世界大戦のユトランド沖海戦などでその威力を発揮しました。
艦これ内では、38.1cm Mk.I連装砲は対艦火力を強化する装備として活躍します。特に、イギリス出身の艦娘「ウォースパイト」や「クイーン・エリザベス」との親和性が高く、改修によってさらなる性能向上が可能です。ただし、重量や命中補正を考慮して、装備構成を慎重に選ぶ必要があります。

モニターに取り付けられたHMSテラー、1915年 wikiより参照
この砲はイギリス海軍の戦艦「クイーン・エリザベス級」に初めて搭載された大口径連装砲であり、1910年代の造船技術と戦術思想の大きな進化を象徴しています。特に、以下のポイントが技術的に重要です
口径と設計思想
- 口径: この砲は38.1cm、つまり15インチの砲弾を発射することが可能でした。当時の戦艦では非常に強力な砲であり、敵艦の装甲を貫通する能力が優れていました。
- 砲塔設計: 連装砲塔として設計され、2門の砲を効率よく運用できる構造。砲塔内での弾薬供給と射撃の同期が取れ、連射能力が高かったことが特徴です。
射程と命中精度
- 射程: 最大射程は約23,000ヤード(約21km)と非常に長く、遠距離から敵艦を攻撃可能でした。第一次世界大戦では、この射程が艦隊戦術の重要な要素として評価されました。
- 命中精度: 良好な射撃統制システムが組み込まれており、命中率を向上させるための照準器や砲術技術が活用されました。
技術革新
- 砲弾: 砲弾のデザインも革新的であり、重量と速度のバランスに優れた性能を持っていました。例えば、AP(装甲貫通)弾やHE(榴弾)弾が使用され、状況に応じて攻撃方法を選択可能。
- 材料技術: 高品質の鋼材を使用しており、砲身寿命の延長や耐久性向上を図りました。
比較と進化
この砲は、後に開発される16インチ砲やドイツ海軍の38cm SK C/34など、他国の競争的な設計との比較でも注目される存在でした。設計思想が海軍力の競争に大きな影響を与えたことは間違いありません。
これらの背景が、38.1cm Mk.I連装砲を当時の戦艦設計の中心的存在にしました。
この砲の具体的な歴史的使用例
38.1cm Mk.I連装砲は、第一次世界大戦から第二次世界大戦にかけて、イギリス海軍の主力艦で広く使用されました。以下に具体的な使用例を挙げます
- クイーン・エリザベス級戦艦 この砲は、クイーン・エリザベス級戦艦に初めて搭載されました。これらの戦艦は、第一次世界大戦中のユトランド沖海戦などで活躍し、敵艦隊に対する強力な砲撃を行いました。
- R級戦艦 クイーン・エリザベス級の後継として設計されたR級戦艦にも搭載されました。これらの艦は、戦間期においてイギリス海軍の主力として運用されました。
- 巡洋戦艦フッド 世界最大級の巡洋戦艦であるフッドにもこの砲が搭載されました。フッドは第二次世界大戦中にドイツの戦艦ビスマルクとの戦闘で沈没しましたが、その際にも38.1cm Mk.I連装砲が使用されました。
- モニター艦 第二次世界大戦中には、モニター艦「ロバーツ」や「アバークロンビー」にもこの砲が搭載されました。これらの艦は、沿岸砲撃や支援任務に使用されました。
- イタリアへの輸出 イギリスは、この砲をイタリアに輸出し、イタリアのモニター艦や浮き砲台に転用されました。
(※モニター艦は、主に沿岸砲撃を目的として設計された特殊な軍艦の一種です。その特徴は、非常に大口径の砲を搭載しながらも、船体が比較的小型で、装甲も薄いことです。このデザインは、敵の要塞や沿岸部を攻撃するために最適化されており、海戦での直接的な戦闘よりも砲撃支援に特化しています。)
この砲は、設計の優秀さと耐久性から、退役した艦の砲塔を改修して再利用されることも多く、イギリス最後の戦艦「ヴァンガード」にも搭載されました。これほど長期間にわたり使用された砲は非常に珍しく、まさに「奇跡の大砲」と呼ばれるにふさわしい存在です
38.1cm Mk.I連装砲の艦これでのスペック
艦これにおける38.1cm Mk.I連装砲のスペックは以下の通りです:
- 火力: +18
- 命中: +1
- 対空: +1
- 射程: 長
- 装備可能艦種: 戦艦や航空戦艦などの大型艦
この装備は、イギリス艦娘「ウォースパイト」や「ヴァリアント」の初期装備として実装されました。また、改修によって性能を向上させることが可能です。火力と命中をバランスよく強化できるため、特定の艦娘にフィットする装備として評価されています。
フィット補正について
38.1cm Mk.I連装砲は艦これにおいて、特定の艦娘に「フィット補正」が適用される装備です。このフィット補正とは、装備によって艦娘が得る追加の命中率や回避率の補正値のことを指します。以下は、この砲が特にフィットするとされる艦娘の例です
1. ウォースパイト (Warspite)
- この砲を初期装備として持ってくるイギリス艦娘で、フィット補正が高く設定されています。
- 砲を装備することで命中率が向上し、戦闘での安定した火力を発揮可能。
2. ヴァリアント (Valiant)
- 同じくイギリス艦の戦艦で、38.1cm Mk.I連装砲との相性が良好。
- 火力と命中のバランスが取れており、改修するとさらに活躍が期待できます。
フィット補正の仕組み
- 主にイギリス艦娘が対象ですが、ゲーム内での装備適用結果に基づいてフィット補正が適用されることがあります。
- 非対象の艦娘が装備すると、ペナルティ(命中率の低下や砲撃フェーズでの性能低下)が発生する場合もあります。
これにより、装備選択の際には艦娘ごとの相性を考慮することが重要です。艦これプレイにおいて、装備構成を工夫することで戦術の幅を広げられるでしょう。
まとめ
38.1cm Mk.I連装砲は、歴史的な意義とゲーム内での実用性が見事に融合した装備です。その高い火力と命中性能に加え、特定艦娘との相性の良さがプレイヤーにとって魅力的な選択肢となっています。歴史を学びながらゲームを楽しむという「艦これ」の醍醐味を感じさせてくれる装備と言えるでしょう。
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